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顧客インタビュー:Ehsan Nasr Esfahani

Ehsan さん、こんにちは。あなたのようなアメリカと中国の間を行ったり来たりしながら、いわば世界規模で測定作業に従事しているお客様にお目にかかれて光栄です。あなたのお仕事について詳しく、また様々なラボで測定作業に従事することで得られるメリットについて具体的にお話ししてくれませんか。

私が従事しているのは、ナノスケールの空間分解能でエネルギーの保存を精査するための新しい技術の開発です。私たちが行っている高精度の測定作業の多くは、スキャンプローブ顕微鏡(SPM)法に基づいており、様々なモードで SPM プローブの小さな動きを観察していることがほとんどです。私たちが深圳市とシアトルに構えているラボには、それぞれに異なる設備と測定機器が取り揃えられていますが、それらのどれもが特定の試験に必要なものなのです。結局、二国間を飛び回るいい口実になっていますね。

以前に、SPM の未来はプローブとモードにかかっていると聞いたことがあります。これについてはどう思われますか?

SPM は多くの用途に使える器具で、プローブ先端の下にある様々な物理現象を測定することができますが、人の指のようなプローブがサンプルに接触し、ある特定の挙動を感じ取るという至って単純な原理に立脚したものなのです。あとは私たち使用する側にかかっています。接触のさせ方や感じ取り方など。

一例についてお話ししましょう。最近、私たちは AFM で新しい「加熱プローブスキーム」を利用しました。ソリッドステートの抵抗器を使用して、プローブ先端の温度を上げるというものです。プローブがサンプルに接触している間に周波数 f の変調電流をプローブの抵抗器に適用すると、プローブの温度とプローブ自身が周波数 2f で振動し始めるのです。プローブ先端にイオンが存在していると、それらは周波数 4f で振動します。このように、最近数十年の間に使用されていたのは古典的な AFM 接触モードです。しかしながら、エネルギー貯蔵物質のイオンの動きを観察することを目的とした新しい独自性の高い方法が誕生しており、これは現在、特許申請中です。これまでにない分解能を発揮するこの方法は、すでに発表されています。ナノスケールの局所的電気化学をプロービングするためのスキャン熱イオン顕微鏡法

このような回答でよろしいですか?しかし、前提条件として、信頼性の高い方法でデータを取得するための能力が必要であることを忘れないでください。

あなたは、当社の最新の LabOne リリースがもたらす利点を最初に享受されているユーザのうちの一人です。あなたは、使い方をとても早く習得されました。グリッドアライメントでライントリガーから画像を直接記録するということは、どれほど便利なことでしょうか?

はい。随分と便利になりました。画像生成においては、常に大きなメリットをもたらしてくれます。しかし、測定データをプローブの動きに整合させることは簡単ではありませんが。視覚化と後処理が、より簡単に行えるようになりました。御社の次のバージョンでは、リアルタイムで画像を生成するツールが使えるようになることを期待しています。そうなったら面白いでしょうね。

入力ごとの復調器の数が 6 台というのは、十分な数でしょうか?それとも、より多くの復調器が必要とお考えですか?一度に何枚の画像を生成することができますか?

私は一般的に、「多ければ多いほど楽しいことが起きる」と考えていますので、これも例外ではありません。しかし、6 台の復調器にクアッド PID が 1 つ組み合わせられるのは、たとえ複雑の高調波の物理現象を測定するにしても十分過ぎるといえます。12 枚の画像を一度に簡単に生成することができるのですから。

では、複数の現場で ZI のサポートが得られていることについてどう思われますか?正直にお答えください。

中国にいた時間はとても限られていたので、私たちは新しい HF2LI の操作方法をとても短期間で習得することを余儀なくされました。ユーザフレンドリな LabOne のインターフェースに加え、ZI のサポートが学習に費やす時間を大きく短縮し、私たちが直面している問題を解決することに大きく貢献してくれたと思います。一般的に、彼らは機敏に反応してくれ、実用的な解決策を短時間のうちにもたらしてくれました。彼らは、自社製品だけでなく、アプリケーションについてもかなり知識が豊富であると見受けられました。

中国の「科学者を訪問」して、どのような気分でしょうか?こうした方法で文化交流することで、最も楽しいことは何でしょうか?

中国の科学者を訪問するというのは、膨大なリソースがもたらされるという意味で素晴らしく、かけがえのない経験だと思います。文化交流について言えば、料理そのものと料理を取り巻く食文化がとても興味深いですね。私たちは毎週、昼食や夕食を共にしますが、そのメニューの豊富さには驚かされます。

Ehsan Nasr Esfahani

Ehsan Nasr Esfahani、クリーンエネルギー協会、シアトルのワシントン大学、深圳市高度技術協会、中国科学院、深圳市、中華人民共和国

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